映画製作に寄せて

生きたくても生きられなかった時代のあったことを伝えたい想いで2001年からはじめたパネル展が、各地の要望に応えていくうちに今年(2022年)9月の開催で72回を数えた。そして、奇しくも85歳に達した時にドキュメンタリー映画創りなど分不相応な全く想定外の出来事。しかし、いままでの思いを、映像で、より広く多くの人たちに末永く伝えられると思うと少しワクワク感もあります。監督さん達若い世代の取り組みに感謝感謝。

鈴木 基之(「生きたくても生きられなかったいのちの写真パネル展」企画者

人間は、何故、戦うのでしょう? 意味もなく、憎しみもなく、知らない人と、長い人類の歴史は戦いの歴史でもありました。AIや、DNAなど文明はどんどん進化しているのに、人間の頭の中は・・・・「生きたくても生きられなかった」いのちの写真集(第二次世界大戦の記録)を見た時、衝撃が走りました。これをコッコツと一人で、資料を集めてパネル展を72回もしてきた同じマンションに住む鈴木基之さんのドキュメンタリー映画を創ろうと思いました。①武器を持たない、②戦わない社会を願いつつです。

芳賀 庸子(本作企画者